戯曲梁祝 戊子盛夏梦羲題記




日本で初の、戯曲「梁祝」舞台公演に向けて


戯曲「梁祝」作者/古野浩昭の日誌

梁祝文化研究所
戯曲「梁祝」舞台公演実行委員会(鎌倉市日中友好協会、神奈川県日中友好協会会員)
「梁祝」日誌15

7 月 11 日。チラシが完成したのに続いて、主役の祝英台と梁山伯の衣装ができ上がった(写真参照)。二人の頭をどう飾るか、衣装係の国松がいろいろ考えた末、山伯はオーソドックスに自毛と‘つけ髪'を頭の上で束ね、リボンで巻いた。なかなかの出来栄え。サマになっている。英台の衣装は、手先が器用で仕事が早い青井(英台)が自分でわずか 1 週間足らずで 3 着( 1 着は恋人の山伯分)も縫い上げた。自分が男装したときの衣装と、女に戻ったときの衣装。男ものは、淡い水色。女ものは薄いピンク系。両者ともに衣装袖口を十分に長めにとり、本場のV越劇V衣装に負けない確かさ、高価な絹で仕立てたようだ。髪は、どこから仕入れてきたのか、かんざしを粋に刺し、これも‘決まった'。

二人は、ポスター用の写真撮影のため、鎌倉の稽古場で急きょ、試着。元々のV素材‘がいいのか、衣装がいいのか、本当に良家の子息、淑女に見える。英台の、かんざしが可愛い。二人の靴、'はきもの‘は時代考証ままならず、衣装が床面すれすれまで長いので、飛び抜けて派手なもの、目立つものでない限り、部屋履きのようなものでも間に合いそうだ。

衣装が一段落すれば、後は演技が伴うかどうか。少なくとも出自の確かな昔の中国女性の歩き方、正しいお辞儀の仕方くらいは学びたい。次回稽古で上海出身の丁先生(日本名、鈴木陽子)から教えを請わねばならない。

7 月 1 3日。「神奈川県日中友好協会」(県日中」の岡本さんから「梁祝」記者発表を横浜・JR本郷台駅近の「地球市民プラザ」内、同協会事務所で開く許可が下りた旨、メール連絡あり。これで報道各社に記者発表を知らせる案内文を至急、作成しなければならなくなった。同時に発表の際に各社に配布する「梁祝」公演の資料も整える。重要なのは、公演の意義をうたった推薦文、又はメッセージを(桜美林大学の日中文化交流に実績のある小熊旭教授など)中国研究の専門家から集めること。 7 月末までに書いてもらい、 8 月冒頭、報道各社に記者発表の案内文と一緒に送付する。推薦文が期日内に受理できるかどうか。案内文と併せ、横浜に支局を置く朝、毎、読、NHK、共同ほか、在京の「人民日報」など中国の報道各社にも郵送を終え、 9 月 3 日(木)の‘会見'に集まってもらうことになる。

発表がうまくいくかどうか、予想は全くつかない、そう思っていたところ、 7 月 14 日、東京の「梁祝文化研究所」の渡辺所長からメール。「駐日中国大使館」と北京の「中国広播電視協会紀録片工作委員会」が「梁祝」を後援する決定をした、という朗報が飛び込んできた。同研究所の北京駐在員、先日、鎌倉の「梁祝」稽古を参観した正谷絵美さんが北京に戻り、中国外交部(外務省)関係先に猛烈に売り込んだ結果のニュース。中国では、ものごとは人が動かす、を改めて実感する。

さっそく、印刷に出す直前のチラシの表、後援団体名に名前を追加するよう、美術の下山に‘フラッシュ'で連絡、間に合ったようだ。
(続く)
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