戯曲梁祝 戊子盛夏梦羲題記




日本で初の、戯曲「梁祝」舞台公演に向けて


戯曲「梁祝」作者/古野浩昭の日誌

梁祝文化研究所
戯曲「梁祝」舞台公演実行委員会(鎌倉市日中友好協会、神奈川県日中友好協会会員)
「梁祝」日誌8

5 月 2 2日(金)「梁祝」舞台背景のデザインが固まった。シンプルな舞台とする為、大道具らしい道具は一切なし(簡単な椅子、置き台、硬い寝台など箱モノ中心)。背景も舞台正面奥の壁を覆う引き幕=大黒(幅 5 . 5 間、 8.1 メートル)の長さに沿って三つのセクションに分け、大黒手前に横一線に並べるホリ(ホリゾント)照明で背景の色を変え、各場面のイメージを演出していく。これは、大黒を舞台袖両側に引いた状態。実際には、壁の三つの各セクションに天井のバトンから吊った垂れ幕や、絵、書画が、ある時は同時に、あるときは、ひとつの背景だけが、壁に沿って下ろされ、各場の視覚的な雰囲気を作っていく仕組み。

各セクションの構成−。客席から見て舞台左端の壁。長さ 2.7 メートル幅、高さ 1.8 メートルの壁には、幕が開いた直後の祝家の庭先の象徴となる中国式の白壁の絵が見える。借景的な味わいにしたい。中央部のセクション( 2.7 メートル幅)には、左の白壁が延長された絵。右端の壁(幅 2.7m )は、祝家の屋敷の中、祝家の主、祝公遠の部屋をイメージした空間を表出、天井バトンから吊るした書画が目に入る。

中央部セクションは、場面が変わると景色も変わり(上に再び吊って目隠し)、替わって二本の垂れ幕が並行して床面すれすれまで降りてくる。紅、白のサテン生地の5〜6 m (ドロップ)の幕で、一回の場面で同じ色の垂れ幕二本が観客の目線に正面から飛び込んでくる仕掛け。垂れ幕は場面ごとのイメージに併せ、二本とも一色で使用。さらに各セクションは独立してホリのライトを浴び、ライトが掛かっていないセクションは客席からは暗くなり、各背景を個別に浮かび上がらせることが可能だ。

こうして舞台床は俳優にとっては、存分に動ける空間となり、俳優の演技だけでなく、太極扇の踊りや、‘鈴木メソッド'教授によるバイオリンの生演奏、ダンサーによる‘ボリショイ'クラシックバレーまで舞台に‘コラボ'させる計画だ。照明や音響 / 効果音の Q 出しに誤りは許されない。舞台企画のプロ、横浜の専門集団と入念な打ち合わせを進行させている。

今週中には、最終幕の舞台で使用する梁山伯の墓の墓碑銘「 梁山伯之墓 」を東京在住の著名な書道家に揮ごうしていただくよう、素材をお届けしなければならない。

(続く)
日誌- | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |

↑このページのTOPへ  

Copyright (C) 2007 Liang-Zhu All rights reserved